小脇にパンと、チーズを挟むーぱり編ー

1ヶ月ほどヨーロッパに行ってきました。

役に立つかはわからないけど、覚え書きとして、旅の詳細を記しておきます。

 

特段準備はしてませんが、来る前にデヴィッドカードや国際学生証を作ったりしました。向こうでいちいち現金をユーロに替えていると手数料や税金がかかりますが、デヴィッドから自分の口座で引き出すと現金を持つリスクも少なく便利なのです。大抵口座があればオンラインで予約してもすぐ発行してもらえる。紛失も予測して最初から2枚カードを発行してもらえるところもあるらしい。ちなみに私はデヴィッド途中で失くして止めましたが、1万払って発行しても現金は引き出せなくなるので失くしたら意味もなくヤバいので、ヨーロッパに行くと決めてるならある程度のユーロの現金は替えて、分散して持つのがいいかなと思いました。まぁ私は現地の友達に助けてもらったり。

 

国際学生証はあると便利ですが、基本的に25か26歳までしか割引がきかないことが多い。1年しか使えないわりに結構発行料金高いよね。私はぎりぎり25だったので、ヨーロッパをまわるなら25までなんだなあ・・。現地の大学に居たらもー色々割引がききます、ほとんど無料で入れる。でも優しい人は入れてくれます。子犬のような目で「I'm student...」と呟きましょう。

 

あとは今回はSIMを買って行きました。ベルリンは地下鉄で公共のwifiが繋がるので比較的になくてもどうにかなる感じはありますが、今回はgoogle mapと電車の乗り換え、予約が出来ないとどうしようもなかったので、なんかあるかなーと思って調べて3GBのプリペイドSIMを2枚買って行きました。私は結構途中寂しさでネットみたりしてたので、メッセージと地図しか使わない人は1ヶ月3GBで充分だと思います。1つはThreeというイギリスの会社のもの、もう1つはAISというタイのもの。どちらもamazonとかで代行会社が売ってます。結論から言うとThreeの方が繋がりが良い。でもAISはヨーロッパじゃなくても色々な周遊SIM出していて、便利な会社です。ちなみにベトナムでは使えなかった。AISの場合日本でも繋がるので、行きの空港で入れていけます。パリで会ったせいはくんや谷口さんに教えてもらいましたが、フランスはFreeという会社のSIMが良いらしいです、参考までに。

 

兎にも角にもgoogle mapさまさまで、行きたい美術館や場所があるなら星つけときましょう。google mapの経路検索でほとんど乗り換えも調べられますが、実際の発車時刻とは違うことも多い。ドイツ交通のDBのアプリはまあまあ便利で他の国の電車も調べられます、あんまり使わなかったけど。それぞれの国が検索アプリ出してると思うので、調べて行くといいかもしれません、大抵の交通機関のWEBではenglishがあるので便利。とにかく国際路線の時刻表買う必要は無いです。

長距離の電車やバス、飛行機はGo Euroというアプリで一括検索できます。かつ、クレジットカードを登録して予約も出来ます。私はほとんどそれでやってました。基本的にはなんでも早めに予約しないとどんどん高くなります。

 

今回LCCに何回か乗るかもな〜、と思ってLCC機内持ち込みできるスーツケースで行きました。カリマーの。(しかもこれはいざとなれば背負えるの、でも実際背中のベルトを出してしまうのが激面倒で背負わなかったね。でも取り外せるリュックは便利でした)実際はニースからベルリン間しか乗りませんでしたが、easy jetのフランスの検査は超ゆるくて、全然液体物は持ち込めた。気負って検査前に泣く泣くシャンプー捨てたけど、捨てなくても良かったなー。easy jetは機内持ち込みの荷物のサイズは決まってますが、重量は無制限。会社によって違うのでめんどくさいけど予約前に色々調べてみてください。基本はチケットレスで、届いたバーコードを見せるんですが、LCCはパスポート検査がゆるかったです。長距離バスで有名なflixbusは何度か使いましたが、国境越えるときはパスポート検査に超〜時間がかかってました。安いから色んな人が乗ってるからか。降ろされてた人も居た。超気になってたんですがBla Bla Carって乗り合いの車みたいなのも検索に出てきてたんだけど、使ったことがある人はどうだったか教えてください。flix busはwifi使えていいんだけど、結構すぐ制限になっちゃうんだよなあ。

 

ちなみにドイツをメインにまわるつもりだったので、ジャーマンレイルパスのフレックスタイプを買って行きました。ユーレイルの公式で買うより代行会社で安さを謳ってる所の方が断然安いです。ジャーマンレイルパスはお得感があって、ベルギーのブリュッセルや、チェコプラハ、スイスのバーゼル、イタリアのヴェネツィアなどにも行けます、、、が、私はミュンスターからヴェネツィアにパスで無理して行ったんですがキツかったー。ミュンヘンくらいから昼間に行くならいいと思います。夜20時に乗って次の日の15時半に着きました。笑 もちろん4本乗り換えで。寝台に乗れればいいのですが普通の席だと疲れます。基本ヴァリデートされたチケットだけで自由席にはいつでも乗れますが、国境越えるものや夜中に乗るものは窓口で予約してもらった方が無難です。混みます。予約料は4.5ユーロくらい。

アムステルダムからベルリンに帰る時も、バスでドイツぎりぎりのオストブリュックまで10ユーロくらいで行って、パスが使える電車に乗り換えました。

ハンブルグのみどりちゃんに教えてもらったんですが、ドイツは夏はサマーチケットというのがあって、4回電車に乗れて、90ユーロくらい。そんなに移動しないなら、そっちの方が安い。各国そういうのがあると思うので現地に居る人に聞くと◎です。

 

さて、出発の日に戻って。

 

7月24日に成田を出発し、ホーチミン経由で26日にパリ、シャルル・ド・ゴール空港に到着。ベトナム航空で6万ちょっとの往復航空券。基本的にはいつも、Skyscannerやトラベルコなどで比較してとってます。でも旅の途中で教えてもらったのですが、VPNを使って他国からの検索で同じフライトのTAXがかなり違うそうで、日本からのアクセスで買うと7万の往復航空券がギリシャやイタリアだと、5万代であったりするみたいです。私も今度は試してみようと思いますが、詳しい方は是非。

安さにつられて買いましたが、ホーチミンでのトランジットの時間は結構キツかったです。夜中の到着で街にも出てもしかたないので、本を読んだり椅子に横たわって寝たりして過ごしました。ちなみにトランジットホテルも全然ないですが、ホーチミンにもハノイにも最近空港内にカプセルホテルが出来たので、ネットで予約して寝ることもできます。とはいえベトナムは一度目の出国から30日以内に入国するときはビザが必要になるので、往路か復路のどちらかしか入国できません。私は帰りのハノイで街に降りました。

 

去年末に2週間ベルリンに行った以外は全くヨーロッパの経験はなく、全くパリの地理がわからなかったので、booking.comで適当にホステルを予約。RERでGare de lyonに。基本的にヨーロッパの交通システムがそうですが、パリは電車もバスも共通のチケットなので楽。でもベルリンと違って時間制ではなく1回改札出たら使えない。私は一回大きな駅で改札を出る前にチケットを捨てちゃって出れなくて新しいチケットで出た・・。空港やヴェルサイユなどの郊外に行くときだけ料金が違う設定なので注意。空港の券売機は鬼混んでるのでパリから帰るなら往復買っときましょう。何処でも、2、3日以上滞在するなら複数枚買っとくといいです。ここは空港だったり、フランスの各地に行くときの発着だったり、中央駅のような駅。私のホステルはそこの近くで、バスティーユが近い。

とにかく今回わかったのは私は超ホステル苦手。仕方なく泊まってましたが、夜中騒いでるバックパッカーの男の子たちとリビングで話さなきゃいけないのは苦痛。頼んでもないのにギターとかひかれちゃって。クッキーとかもらっちゃって。そういうの好きならとことん楽しいと思います。旅の最後のパリでは、ポンピドゥーの近くの、共用のバスルームで個室がもらえるホテルに泊まりましたが、そこは鍵を自分で持ってくシステムなので、まるで住んでるみたいに気楽に出入りできて楽でした。

 

パリは小さくて、歩くのも電車に乗る時間も短いし、さくさく動けます。行きは気負ってたけど、スリには普通に自分の持ち物を置き去りにしたりすぐ開けられるような鞄を背中に回して持ったりしてなければそうはあわないでしょう。でもそれが日本人には難しいところで。フランス語が堪能な知り合いも「コインを落としたから拾って」と言われた隙に盗られたり、巧みに騙されてたので、当たり前だけど妙にフレンドリーな他人には気をつけましょう。ミュージカル映画の「シカゴ」で、女囚の監察のママが「When you good to mama, Mama's good to you」と歌ってますが、自分が思ってる以上に、相互的な関係が当たり前なんだなと渡欧で感じました。これに関しては自分は良いとは思わないけど、事実として。

 

夏は22時頃まで明るく、つい外に居ちゃうけど、20時でほとんど色々な店が閉まる。とにかく行きは、寒いことに驚いた。アムスやブレーメンでは凍えて、服をかしてもらいました・・夏でも長袖、アウター持って行くことはおすすめします。

 

パレドトーキョーではジオラマ展と、VRの展示、若手のアーティストの紹介。ジオラマ展は最初はワケがわかんなかったですが、ジオラマって、舞台装置ってなんだろって、よくよく考えれます。その隣の私立美術館での、「ドラン、バルテュスジャコメッティ」の同世代3人展は良かった。ドランはほんとに、なんつうか山下清的な変わった人だなと思いました。バルテュスは東京での大きな展示を見れなかったので見れて良かった。バルテュス見てると、おしっこを我慢してる小さい女の子のイメージがいつも出てくる。ジャコメッティはドローイングや絵もわりとあって、SFっぽい。妙に劇的な展示構成みたいにはなってないのが良かったです。

もう一つビジュー展がやってて、装飾品の歴史や、ヴィヴィアンとかのビジューコレクション展示やってたのですが、面白かった。

 

パレドトーキョーやポンピドゥーでも見れますが、パリはスペースインベーダーのグラフィティが超見れます!面白い。撮影忘れちゃったけど、最後の滞在のホテルの近くではストファイの春麗キャミィがキスしてる作品があって超良かった。

 

ルーブルは朝行ったらそんな混んでなかったです。どうも、地下の商店街のところのルーブルの列に並んでるときに、よくスられるらしいので注意。ルーブルは確か割引はない。ニケも感動したけど、イタリア絵画のコレクションが良かったです。モナリザは、モナリザの前で写真を撮る人混みを眺めることに努めましょう。

 

ポンピドゥーで望遠撮影で有名なウォーカーエヴァンズと、ホックニー展、コレクションを見ました。ポンピドゥーのコレクションは多いので、時間とって行った方がいいですが、ポンピドゥーはいつも22時までやってるし、木曜はどこの美術館も長くやってます。ホックニーは62年くらいのはじめの絵をはじめて見て、むちゃ良かった。エヴァンズの有名な望遠撮影の写真のモデルの女性のインタビュー音声とかがあって興味深かったです。

 

オランジュリーとオルセーは、チュイルリー公園で朝散歩したり、川辺を歩いてから行くと気持ちいい。チュイルリーではフランス語の先生をやってるというおじさんに話しかけられて、モンマルトルに行くことを薦められ、最後手をそっと手を握られた。オランジュリーは人も少なく心地いいです。ちょうどブリヂストン美術館との交換展示をやっていました。オルセーはマジで作品の数も多くて疲れたけど、クールベやマネを見れて感激した。企画はセザンヌのポートレイトでした。人はほんとに多い。確かレストランで一人でランチを食べました。

 

パリは美術館の料金安いなと思う。そして大抵wifiが飛んでます。ピカソ美術館だけは、割引で入れてくれなくて(多分スタッフによって、ヨーロッパ圏の学生じゃなくても割引してくれそうですが)高かった。ピカソは、眠る人と起きている人の対比の絵が好きなんですが、アンティーブで見たときもなかったなあ。でもマリーテレーズと一緒に居る頃の、ピカソミノタウロス(雄牛)があからさまにマリーテレーズがモチーフの若い女を陵辱してる絵が沢山あって、見てて恥ずかしくなるほどの絵なので面白いです。風景画が面白かった。

 

ギュスターヴ・モロー美術館は小さくてあまり人も来てない。日本語の展示説明書がありました。受付で草の匂いがして、ニコニコした若いムッシューが3人くらい居て、タダで入れてくれた。モローはマジで変。レイヤー使いがヤバい。面白かったです。

 

今回はヴェルサイユには行けず。

帰りに、ブローニュの森にあるルイ・ヴィトンの美術館に、ボザールに交換留学する谷口さんと行きました。谷口さんとはチュイルリーで待ち合わせて、すれ違って、1時間会えなくて、感動の対面だった。谷口ちゃんは、私よりもお小さいので、人混みは大変そう。

ヴィトンは広くてとても綺麗。人も優しいけど、閉まる頃には即追い出されます。笑 そんなこんなで終わり間際に行ったので、あまり時間はかけられなかったけど、アフリカ系のアーティスト特集でした。この旅の中で、アフリカに関するアーティストはどこでもよく取り上げられていたなと感じます。

 

帰りのパリで、火曜日、ギャラリーも美術館もやってないので途方にくれてモンマルトルに行ったけど、絵描きが観光客の似顔絵を描いて儲けてます。私も声をかけられたけど、「多分私のほうがうまいよ」と笑って意地悪しました。

それでせっかくなので、アメリに出て来たカフェドゥムーランに行きました。まぁ〜ムッシュの愛想が激悪です。クレームブリュレはカルダモンがきいててとても美味しい。

 

ヨーロッパでは基本、カフェでサンドイッチを食べたり、ビオマーケットでパンとチーズを買って挟む・・・ということを繰り返していました。友達の家に泊まる時は友達の家で食べたり、レストラン行ったり。自分で料理が出来るときは最高に幸せ、ストレス発散になる。最後、せいはくんとポンピドゥーの横のカフェボブールに行ってランチしましたが、そこはとてもサービスが良かった。高いからかぁ〜。

 

7月終わりはどこもセールで、色々買うならいいですが、夏はヴァカンスでギャラリーもクローズ。今年で閉まるらしいcoletteにも行ってきた。小さいよね。クレージュの可愛いトレーナーを買った。

 

ところで私はランジェリーが好きなので、パリに来る目的の一つには下着を見に行くことだったんですが、fifi chachnilのアトリエに行きました。fifはカタログ出してないらしい。ヴァカンスでアトリエ以外は閉まってます。fifiはワンピースとかもかわゆかったのですが、何せ高額なのと、それにしてはいまいちパターンが良くない印象です。XSでも私には大きく、なんかウエストからの広がりがいまいち。。ロリータの頃、ロリータブランドに感じてたことと似た気持ち。行ってないけどマレ地区にDoll houseというセレクトショップもあり。デパートのランジェリーコーナーはほんと充実。でもやっぱり行きの7月末のセールで買えば良かった!!それでもやっぱり日本で買うよりは安い〜(高いけど)

 

ちなみにベルリンではlove storiesの路面店にだけ行きました。そこで水着を買ったり。日本で買ったショーツと同じ柄のトップスを揃えられて感激。loveは元々安いですが、ぎりぎりセールだったので、すごおく安かった!フェティッシュなボンテージとかのショップにも行って見たかったけど行けなかったな。。

 

デザインもですが、パターンの良さが気になります。着けた時に、自分のからだがより美しく見えるもの、着けていて心地よく、着けていたいと思えるものが好き。その点はやっぱりAubadeはすごいなあと思いました。一枚生地で、なんであんなに安定して胸が丸く綺麗にみえるんだろう。chantalは、合う形のもの以外は全く合わないのと、やっぱりデザインによって同じコレクションでも好き嫌いが激しい。fifiはショーツは買いましたが、どうもパターンが良くないイメージ。私の日本人的な平らな体型に合わないのかな。cosabellaはいつもブラレットが気になるんですが、いまいち芋なデザインだなと思ってるんですが、着けたらかわゆいのかもしれない、今度着けてみたい!le petit trouは人気だけどなんか私はぐっと具合がそこそこ、ベージュのドットチュールは可愛いと思う。ニュージーランドのlonelyとか、アントワープのlove storiesはいつも良いな〜と思います。他のも色々あったけどサーっとしか見れませんでした。この前ペコで買ったCuddleは見てみたかったな。ああもっと色々知りたいし見てみたいし着けてみたい。

 

 

とりあえずパリのあとは南仏はアンティーブにいき、ベルリンに飛びます。それは次の記事で。